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トランペットは、金管楽器の花形です。

オーケストラはもちろんのこと吹奏楽、Jazz、その他のポピュラーミュージックには欠かせない存在であるばかりではなく、中心的な役割を受け持つ場合もおおい楽器です。そんなトランペットを皆さんもはじめてみませんか?

トランペットは、とても難しくて体力のいる楽器だと思っている方もいらっしゃると思いますが、そうでもありません。もちろん、パラパラと吹きこなすにはそれなりの努力は必要になりますが、ちょっとしたメロディを吹いて自慢するくらいならそれほどでもないと思います。体力的にも以前は、女性には負担が多くて・・といわれてきました。しかし、最近はプロの世界でも女性トランペット奏者の進出がめざましく、以前言われてきたような通説はみごとに打ち砕かれたのです。

「トランペット吹いている人は肺活量がすごいんでしょう?」などとよく言われますが、そんな心配は無用です。普通に生活出来るだけあれば、充分演奏できます。唇が厚くても心配ありません。歯並びに関しても、私の周りにはかなり歯並びが悪くても立派に演奏しているプロ奏者が沢山います。楽譜が読めないとおっしゃる方、大丈夫です。トランペットが上達するにつれて楽譜も読めてきます。まずはドの音が五線上にどこにあるかだけ知っておく必要がありますけど。吹き方が解らない人は、ヤマハの音楽教室や楽器屋さんなどで、初心者から親切に教えてくれるところがいっぱいあります。楽器もピンからキリまでありますが、初心者用は安いです。

さあ、トランペットに興味はあるけどちょっと・・と迷っている人はとりあえず始めてみましょう。

 

 

トランペットを始めるに当たって、楽器そのものを手に入れなくてはいけません。

トランペットは、他の楽器と違って比較的お手頃な価格ですが,そうは言ってもピンからキリまであります。さて、全くの初心者の場合、とりあえず音を出す事が目的ですから、そんなに高価な楽器の必要はありません。一番お勧めなのは、「YAMAHA」の下から二番目のクラスくらいでしょうか。そのほか、最近では近隣アジア製の楽器もありますが、これが以外としっかり出来ていて吹きやすいのです。

価格は、楽器屋さんに問い合わせてみてください。また、この場合特に検品(プロの演奏家、専門家に楽器を選んでもらう)等の必要はないでしょう。

このクラスは、大体オートメーションで作られていて、製品のバラツキは少なく、特に ヤマハに関しては、全くと言っていいほど心配は無用です。

もし万が一というのを心配なさる方にも、保証書というものが付いていますので心配ないと思います。

さて、新品の楽器では勿体ないと思われる方、また、楽器屋さんに行く暇がなかったり、地方の方で近くに楽器屋さんがないというかた、最近ではネットオークションというものがありますね。そこでとりあえず手に入れる方法もあります。しかし、中古品にはそれなりのリスクがあります。だまされるということは無いとしても、期待に添いかねるということはしばしばでしょう。ネットオークションでも楽器屋さんが出品している新品があり、それは先ほど述べた近隣アジア製が多いです。これには、いろんな付属品が一緒にくっついてきますので便利かもしれません。

さて、注意しなくてはいけないのは、よく雑誌などで紹介されているトランペットのセットです。あれは、最低といわざるを得ません。私たちから見れば、なんじゃ?こりゃ?という代物です。以上これから楽器を始めようという方への助言です。

 

 

すでにトランペットを吹き始めて数年たち簡単な曲なら吹ける、もしくは、吹奏楽部に所属していて学校の楽器ではなく、My Trumpetが欲しいと思っている方々。

そろそろ、高級品という部類に属するメーカーの楽器が気になる頃です。

この高級品というのは、私たちプロ演奏家も使う楽器と同等です。

YMAHAのカスタム、Bachのストラディバリウスモデル、シルキー、ホルトン、ストンビ、セルマー、コルトワ・・・何種類ありましたっけ?この中でもプロが通常使っている楽器は、YAMAHA、Bach、シルキーが多いようです。

なかでも、Bachが多いのは事実です。しかし、この3種類のメーカーに関しては、あくまで好みの問題で使っているのでどれが一番良いとは言い切れません。価格はYAMAHAとBachが大体同じくらいでしょうか、シルキーはそれらよりちょっと高いです。

違いに関しては、楽器屋さんに聞いてください。

いずれにしても、いきなり20万円を超えてしまいますので、よ〜〜く考えて決断しましょう。さて、この場合の楽器選びですが、この辺になってくるといわゆる「ある程度手作り」ということになってきます。そうすると、作りはとても丁寧なのですが、品質に若干のバラツキが出てきます。不良品ということではなく、一本一本微妙に音色が違ったり、音程の癖があったりします。また、楽器の材質も数種類あって、普通の真鍮のイエローブラス、ちょっとだけ銅が多いレッドブラス(ゴールドブラスとも言われている)、錫をちょっと含んだ銀色のブラスなどなどです。錫のブラスは殆ど見かけませんけど。

また、クリア・ラッカーをかけたもの、銀メッキをかけたもの、はたまた金メッキをかけたもの等あり価格帯も様々です。これらも、全くのこのみですが、楽器の保ちという観点で言えば、金メッキ、銀メッキ、ラッカーの順だと思います。また、本体の材質とラッカー、メッキの種類の組み合わせで多様な音色の選択が出来ます。

さて、この楽器の場合、専門家に選定してもらうのが一番よいでしょう。

知り合いに専門家がいない場合、楽器屋さんに相談して「どこどこの誰々先生に選んで欲しい」といえば、選定料分だけ高くなりますけど、相談に乗ってくれると思います。

また、楽器屋さんによっては、あらかじめ選定品というものを売っている場合がありますのでそういうのを選ぶという方法もあります。

以下は、高級楽器を買う場合の手順です。

 

1 どんな音を出したいか、よく考える。

2 専門家に相談する、もしくは、楽器屋さんを捜す。

  できれば、品揃えの良い、管楽器専門店か大手楽器販売店。

3 楽器屋さんで、専門担当者に相談する。

  この際、予算とどういった音を出したいといったことを

  はっきり伝える。

  また、専門家に心当たりがない場合、紹介してもらう

  ことが出来るかの可否を問う。

4 値引きがあるか、他にどのようなサービスがあるか聞きましょう。

  表示価格よりまけてもらえるのが通常です。 

6 近くに楽器屋さんがない場合、インターネットや吹奏楽専門誌で

  有名楽器小売店を探し、問い合わせる。その際、上記の事を伝える。 

 

以上のことは、一般的な事柄です。腕に自信のある方は、直接乗り込んで片っ端から吹きまくりましょう。きっと運命的な出会いがあります。

 

 

 

トランペットを演奏するには、必ずマウスピースというものが必要です。

このマウスピースの選択は、これから始まるあなたのトランペット人生を大きく左右することになるでしょう。さて、マウスピースのメーカーは、トランペットそのもののメーカーよりも多く、すべてのメーカーから選ぼうとするのは不可能に近いと思います。

ほとんどの楽器には、はじめからマウスピースが一本ついて売られています。

だいたい、それはカップもリムも標準的な大きさになっていますが、メーカーによって番号が違うので注意しましょう。はじめは、そのマウスピースを使って吹き始めてもかまいませんが、なるべくなら、せめてマウスピースだけは一流ブランド品を使うことをお勧めします。バックやヤマハなどの楽器を購入した場合はそのままでも構いませんが、安価な楽器を手に入れた場合などは、お店の人と相談して、バックで言えば5c〜7c位の大きさのマウスピースを選んでもらいましょう。最近、カラフルなプラスチック製のマウスピースがありますが、あれはお勧めではありません。あまり鳴りがよくありません。メッキは銀メッキのもので充分だと思いますが、金属アレルギーのあるかたは、金メッキなどにしてもいいでしょう。とにかくお店の人によく相談するのがいいことです。

 

音が楽に出るようになり、曲もある程度吹けるようになったらマウスピースに対する要求がいろいろと出てくることでしょう。Jazzやポピュラー系の音楽をやりたいので高音をだしたい、もっと深い音色を出したい、等々、いろいろと考え始めます。そのときに、マウスピースを変えてみよう、変えたいと思い始めても充分だと思います。

ただし、プロの人が使っているからと言って同じマウスピースを使ってその人のように上手になれるとは限りません。むしろ、調子を崩してしまいますのでご注意を。

ストレートミュート

左は、トムクラウンのストレートミュート。
中は、デニスウィックのストレートミュート。
右は、マーカス・ボナのストレートミュート。材質は多分グラスファイバーでしょう。音質は、アルミなどの金属に比べるとかなり柔らかめです。
いろんなメーカーのミュートが出ていますが、私はトムクラウンのオールアルミが使いやすくて好きですね。
プラクティスミュート

 
左側はデニスウィク。右側は??
アパートなどでの練習用にも使えますが、現代曲などで超ピアニシモ等にも使うことが有るみたいです。
練習用には、抵抗が大きくてちょっと苦労しますね。
ハーマン(ワウワウ)ミュート
 

一般的にはワウワウミュートと呼ばれ、先端を手で塞いだり開けたりしてプヮ〜〜という音を出します。
先の部分が取り外しができて、チ〜〜という音もだせます。
その場合、ハーマンミュートと書かれる場合もあります。

カップミュート
 

ニュー・ストーンラインのカップミュートです。
右側は、内側にフエルトがはってあり、ますます音がソフトになります。

デニス・ウィックのカップミュート
 

カップが取り外し出来て、ストレートとしても使用できますし、カップ部分を移動させて、音色を変化させることの出来るすぐれもの。

木製ストレートミュート
 

左側は、トランペット奏者Mさんが作成したミュート。ソフトな音色です。
右側は、ドイツのエンゲマンのミュート。上部にネジがついていてそれを動かすことで音程を調節します。かなり深くはいるので、やや抵抗が強いのですが、極端に小さい音には重宝してます。

名前は???
   

銀座ヤマハ特製の革製ミュート?
直接ベルに付けて使用します。音色は柔らかくなります。

ピッコロ・トランペット用ミュート
   

トム・クラウンのピッコロ・トランペット用ミュートです。
ストラビンスキーの春の祭典や、ムソルグスキー・ラベルの展覧会の絵で使用します。

 もっともっとありますが、きりがないのでここでお終いにします。