驃騎将軍霍去病
ここ茂陵は、前漢孝武帝の陵墓です。
孝武帝は、姉の家で歌姫をしていた衛子夫(えいしふ)を見初めて後宮に入れ、皇后としました。そのおかげで、奴隷身分だった衛子夫の弟、衛青(えいせい)はやがて大将軍となりました。また、衛子夫の姉の衛小児(えいしょうじ)は田舎役人霍仲孺(かくちゅうじ)との間に男子をもうけていましたが、彼女はなぜか女手ひとつで子供を育てました。その子供こそ、後の英雄霍去病(かくきょへい)でした。
霍去病は、類い希なる弓の名手であり、18才の戦線デビュー以来負け知らずで、あっという間に国民的ヒーローになってしまいました。

18才のデビュー以来負け知らずの霍去病でしたが、彼の最大の敵は寿命でした。わずか24才でこの世を去ったわけですが、彼の死因は未だに謎だそうです。
孝武帝は、国民的ヒーローで、愛する皇后の甥でもある霍去病の早逝がたいへんショックだったようです。大々的な葬儀をおこない、自分のために造成していた陵墓の敷地の一画に、彼の陵墓を作りました。
これは霍去病の陵墓の入口にある石像で、
馬が匈奴を踏みつけています。
霍去病陵墓の天辺から見下ろした、茂陵博物館
(写真右下)

写真は、霍去病の陵墓から見た孝武帝の陵墓、茂陵。

写真は、その茂陵の入口です。

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